キャンプで使うアルミのメスティンは、焦げ付きやすく、酸性の食材でくすみやすいと
いう弱点があります。その原因は、使い方の巧拙ではなく、金属そのものの性質にあり
ます。
原因は、金属にあった。
アルミのメスティンが焦げ付き、酸に弱いのは、使い方が下手だからではありません。
金属そのものが持つ、薄く頼りない酸化皮膜のせいです。だとすれば、直すべきは手入
れの仕方ではなく、素材そのものではないでしょうか。琺瑯は、金属の表面をガラス質
の層で焼き付けることで、この弱点を根本から断ち切ります。焦げ付きにくく、酸にも
強く、洗うときに気を遣う必要がありません。次に道具を選ぶときは、手入れの腕を磨
く前に、素材そのものを見直してみてください。
私たちが、琺瑯にたどり着いた理由
私たちは、この性質を知ったうえで、アルミに代わる素材を探しました。たどり着いた
のが、鍋ややかんに古くから使われてきた琺瑯という技術です。金属の表面にガラス質
の釉薬を焼き付けることで、焦げ付きにくく、酸にも強い表面をつくることができます
。
道具の弱点を手入れの技術で乗り越えようとする前に、素材そのものを見直す。その選
択肢が、キャンプの時間をもっと気楽なものにしてくれるはずです。
